Anastomus oscitans – シロスキハシコウ

Anastomus oscitans – シロスキハシコウ

Scientific Name: Anastomus oscitansEnglish Name: Asian OpenbillObserved in: Marina DriveLocal Status: Rare MigrantObserved Timing: May-25 2025年の初めから、当種の目撃情報が数多く寄せられており、eBirdのRare Bird Noticeには毎日のようにリストされていました。そうしてかれこれ5か月余りが経過し、誰もが当種への特別な興味を失っているであろう、5月に重い腰を上げてMarina Driveに観察に出かけることにしたのです。 目的地に着くと、すぐ目の前にはすでに20羽ほどの個体がおり、それぞれが採餌に勤しんでいます。こんなに簡単に見れるとは思っていませんでした。距離感を慎重に図りながらアプローチをかけていき、最終的には数mまで寄らせてくれました。 また、縄張りを主張するカラスとの攻防戦も繰り広げられており、様々なシーンを観察することができました。やがて何かをきっかけに、群れ全てが一斉に飛び立ち、遠くの樹上に降り立っていきました。 Since the beginning of 2025, this species has been frequently reported, appearing almost daily on eBird’s Rare Bird Alert. After more than five months had passed—and assuming that most people had already lost their initial excitement—I finally decided to visit Marina Drive in May to look for it myself. As soon as I arrived at the site, I spotted around 20 individuals right in front of me, all actively foraging. I hadn’t expected to find them so easily. I slowly approached and was eventually able to get within just a few meters. I…

Nectarinia johnstoni – アカフサオナガタイヨウチョウ

Nectarinia johnstoni – アカフサオナガタイヨウチョウ

Scientific Name: Nectarinia johnstoniEnglish Name: Red-tufted SunbirdObserved in: KilimanjaroLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Jan-18 大型で特徴的な長い尾をもつタイヨウチョウの仲間です。キリマンジャロ登山に行ったときにその登山道で観察ができました。望遠レンズをもってはいませんでしたので、撮影はSony RX100M5Aで、驚かさないように慎重にアプローチして行ったものです。

Halcyon senegalensis – セネガルショウビン

Halcyon senegalensis – セネガルショウビン

Scientific Name: Halcyon senegalensisEnglish Name: Woodland KingfisherObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 野鳥観察をするなかでやはりカワセミ科の鳥たちは特別で、撮影した種のそれぞれに思い入れがあります。そんな当科にちて図鑑をめくる中でいつかアフリカの種についても見に行きたいね、と話しをしておりましたが、過去の写真を遡ってみると、なんと既に1種撮影をしていました。

Numida meleagris – ホロホロチョウ

Numida meleagris – ホロホロチョウ

Scientific Name: Numida meleagrisEnglish Name: Helmeted GuineafowlObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 ナミビアのDune 45を訪れるために拠点とした宿の庭先でニワトリのように居ついていたホロホロチョウ。不味いので大型哺乳類も当種を捕食しないという噂を耳にしましたが、実際はそんなことはないようで、高級食材として人間の食卓には上がることがあるようです。

Ploceus intermedius – メンハタオリ

Ploceus intermedius – メンハタオリ

Scientific Name: Ploceus intermediusEnglish Name: Lesser Masked-WeaverObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 ハタオリドリ科の鳥たちは特徴的な巣を作ることで知られていますが、当種のそれは巨大でスケールが圧倒的です。

Urolestes melanoleucus – シロクロオナガモズ

Urolestes melanoleucus – シロクロオナガモズ

Scientific Name: Urolestes melanoleucusEnglish Name: Magpie ShrikeObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 その名の通り、非常に長い尾を持つモズの仲間ですが、これが本当にモズなのかと思ってしまうほどに印象が異なります。世界の鳥は奥が深いです。

Coracias garrulus – ニシブッポウソウ

Coracias garrulus – ニシブッポウソウ

Scientific Name: Coracias garrulusEnglish Name: European RollerObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 ワイヤに留まっているところに出くわしました。良い場所に移動してくれないものかと期待しましたが、飛び立ってしまいました。ヨーロッパや西アジアを含む広範な地域に分布するので、将来的にまた出会うことはあるでしょう。他のブッポウソウの仲間たちと同様に翼を広げた姿は非常に美しいです。

Tockus leucomelas – ミナミキバシコサイチョウ

Tockus leucomelas – ミナミキバシコサイチョウ

Scientific Name: Tockus leucomelasEnglish Name: Southern Yellow-billed HornbillObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 アフリカ南部に生息する中型のサイチョウです。ミナミアカハシサイチョウよりは存在感のあるカスクを持ちますが、やはり東南アジアのサイチョウたちとは様相が異なります。

Tockus rufirostris – アカハシコサイチョウ

Tockus rufirostris – アカハシコサイチョウ

Scientific Name: Tockus rufirostrisEnglish Name: Southern Red-billed HornbillObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: –Observed Timing: Dec-17 アフリカ南部に分布する小型のサイチョウです。とがったクチバシを持っています。東南アジアのサイチョウとは異なり目立ったカスクはもっていません。

Mycteria ibis – アフリカトキコウ

Mycteria ibis – アフリカトキコウ

Scientific Name: Mycteria ibisEnglish Name: Yellow-billed StorkObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 仲良く2羽で採餌に勤しんでいます。アフリカおよびヨーロッパの1部地域に分布します。

Leptoptilos crumenifer – アフリカハゲコウ

Leptoptilos crumenifer – アフリカハゲコウ

Scientific Name: Leptoptilos crumeniferEnglish Name: Marabou StorkObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 巨大な渉禽類で、250cm程度にもなる翼開長を持ちます。恐ろしい見た目をしていますが、サギ科の鳥のように頸を縮めて上空を滑空する姿は印象的です。これはコウノトリ科ではLeptoptilos属にのみに見られる特徴で、シンガポールにもたびたび飛来するコハゲコウ(Lesser Adjutant)もその1種です。

Torgos tracheliotos – ミミヒダハゲワシ

Torgos tracheliotos – ミミヒダハゲワシ

Scientific Name: Torgos tracheliotosEnglish Name: Lappet-faced VultureObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: EndangeredObserved Timing: Dec-17 コシジロハゲワシのページでも記載した通り、当種もまた絶滅の危機に瀕しており、推定個体数は全世界でなんと9000羽未満ということです。クルーガー国立公園を訪れたのは2018年ですから、その時にはすでに絶滅危惧種(EN)に分類されていましたが、現在ではさらに状況が悪化していそうです。

Gyps africanus – コシジロハゲワシ

Gyps africanus – コシジロハゲワシ

Scientific Name: Gyps africanusEnglish Name: White-backed VultureObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Critically EndangeredObserved Timing: Dec-17 概してアフリカのハゲワシは数を減らしている中、当種はその度合いが深刻であり、ついには2015年、近絶滅種(Critically Endangered)に分類されていまいました。その1つの要因が、密猟者によって毒殺された象などの大型動物の死骸を食べたことによるものと考えられており、なんとも人間とは自分勝手で傲慢な悲しい、そして単純な生き物であるかと思わされます。

Aquila rapax – アフリカソウゲンワシ

Aquila rapax – アフリカソウゲンワシ

Scientific Name: Aquila rapaxEnglish Name: Tawny EagleObserved in: Serengeti National Park, South AfricaLocal Status: VulnerableObserved Timing: Dec-17 中型の猛禽でアフリカやアラビア半島、南アジアにかけて分布するものの、生息環境が脅かされていることなどを理由に個体数が急速に減っているようです。

Scopus umbretta – シュモクドリ

Scopus umbretta – シュモクドリ

Scientific Name: Scopus umbrettaEnglish Name: HamerkopObserved in: Kruger National Park, South AfricaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 1科1種を形成する特殊な鳥ですが、サハラ以南のアフリカおよび紅海沿岸のアラビア半島に広く分布し、しばしば人の生活圏でも見られているようです。実際、公園内の宿泊施設の目の前にある池の周りを徘徊している場面に出くわし、撮影したものです。

Egretta ardesiaca – クロコサギ

Egretta ardesiaca – クロコサギ

Scientific Name: Egretta ardesiacaEnglish Name: Black HeronObserved in: Chobe National Park, BotswanaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 ありきたりな名前なので、ヨーロッパにも広く分布するのかと思いきや(←偏見か??)、アドリア海沿岸のごく一部に生息するのみで、主にはサハラ以南のアフリカと一部のアラビア半島に分布する。分布域が飛び飛びになっているのは、どうしてなのでしょう。。

Ardea goliath – オニアオサギ

Ardea goliath – オニアオサギ

Scientific Name: Ardea goliathEnglish Name: Goliath HeronObserved in: Chobe National ParkLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 各名称に含まれる通り、デカいサギで1.5m以上になる。Goliathを冠するのは他にはGoliath 通り、デカいサギで1.5m以上になる。Goliathを冠する種としては他にGoliath Coucalがおり、ハルマヘラの固有種のバンケンである。

Alopochen aegyptiaca – エジプトガン

Alopochen aegyptiaca – エジプトガン

Scientific Name: Alopochen aegyptiacaEnglish Name: Egyptian GooseObserved in: Chobe National Park, BotswanaLocal Status: Least ConcernObserved Timing: Dec-17 名にエジプトと冠するものの、主にはアフリカ東部から南部にかけて分布する。ヨーロッパおよび北アメリカにはIntroduced Residentとして生息している。

Pitta steerii – ソライロヤイロチョウ

Pitta steerii – ソライロヤイロチョウ

Scientific Name: Pitta steeriiEnglish Name: Azure-breasted PittaObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 今回の探鳥の最大の目的でした。ソライロヤイロチョウ。石灰岩の森に生息しており、体色はその影響を受けているのでしょうか。。他のヤイロチョウには見られない光り輝く水色をしています。素晴らしいです。出てきてくれた鳥たちとガイドに感謝するばかりです。

Aethopyga linaraborae

Aethopyga linaraborae

Scientific Name: Aethopyga linaraboraeEnglish Name: Lina’s SunbirdObserved in: ComValLocal Status: Endemic in MindanaoObserved Timing: Jun-24 今回の探鳥で最も良い意味で不意を突かれたのが当種でした。なんて美しいタイヨウチョウなんでしょう! 海外の探鳥に出かける際には、事前予習をするためにガイドブックを買いますが、それにも掲載されておらず、知る人ぞ知る隠された宝石のような鳥です。準絶滅危惧種でミンダナオのごく限られた地域にのみ生息しています。 森林破壊の進む現地ですが、どうかこの先も残ってくれることを切に願うのみです。

Ceyx argentatus – セジロカワセミ

Ceyx argentatus – セジロカワセミ

Scientific Name: Ceyx argentatusEnglish Name: Southern Silvery-KingfisherObserved in: PICOP, Davao CityLocal Status: Endemic in MindanaoObserved Timing: Jun-24 今回最も見たかった鳥の1つが当種セジロカワセミでした。小さい体に不釣り合いな長いクチバシと、赤い足がなんとも可愛い。準絶滅危惧種です。PICOPでは川の対岸に餌渡しをするペアも見ることができましたが、如何せん遠く、いい写真にはなりませんでした。この写真は分け合って延長滞在することとなったDavao近郊で撮影したものです。鳴き声はするが姿を見つけられず、諦めかけていたところ、妻のファインプレーが炸裂しました。

Harpactes ardens – バラムネキヌバネドリ

Harpactes ardens – バラムネキヌバネドリ

Scientific Name: Harpactes ardensEnglish Name: Philippine TrogonObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 PICOPでの疲れがたまってきた、切り上げ間際のガイドのファインプレーでした。光の差し込みづらい木々の間に留まっていたのは、すごい色の取り合わせをした当種です。ピンク色のエリマキをして、どぎつい青紫のアイシャドーに黄色いクチバシ。そして赤い腹部。自然の神秘です。

Penelopides affinis – ミンダナオカオグロサイチョウ

Penelopides affinis – ミンダナオカオグロサイチョウ

Scientific Name: Penelopides affinisEnglish Name: Mindanao HornbillObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 ミンダナオ固有種のサイチョウです。写真1枚目がオス、2枚目がメスになります。PICOPでの探鳥中、他のサイチョウも見かけましたが、木々に覆われた狭い上空を通り過ぎていくので目視するのがやっとでした。

Ptilinopus occipitalis – ホオアカヒメアオバト

Ptilinopus occipitalis – ホオアカヒメアオバト

Scientific Name: Ptilinopus occipitalisEnglish Name: Yellow-breasted Fruit-DoveObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 フィリピン国内では最も一般的なPtilinopus属の鳥です。Fruit-doveはどの種も独特のカラーリングが楽しく、暑さで疲れ果てていても、一気にテンションを高めてくれます。

Phapitreron leucotis – テリアオバト

Phapitreron leucotis – テリアオバト

Scientific Name: Phapitreron leucotisEnglish Name: White-eared Brown-DoveObserved in: PICOP, Davao CityLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 良く似た種にオオテリアオバト Phapitreron amethystinus (Amethyst Brown-Dove)がおり、こちらはより体調が大きく、より太いクチバシを持っています。写真の2枚目は、そのクチバシの特徴から、もしかしたらamethystinusかもしれません。

Rhabdornis mystacalis – キバシリモドキ

Rhabdornis mystacalis – キバシリモドキ

Scientific Name: Rhabdornis mystacalisEnglish Name: Stripe-sided RhabdornisObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 キバシリモドキ属 (Rhabdornis) はフィリピン固有であり渡りをしません。ムクドリ科 Sturnidae に属しますが、他の当科の種とは異なった見た目をしています。当種キバシリモドキは当属4種をうちの1種であり、フィリピン全域に生息します。 なお、ミンダナオにはムジキバシリモドキ (Rhabdornis inornatus, Stripe-breasted Rhabdornis) も生息していますが、inornatusは喉元まで模様が入っていることで当種mystacalisとの見分けがつきます。

Bolbopsittacus lunulatus – バンジロウインコ

Bolbopsittacus lunulatus – バンジロウインコ

Scientific Name: Bolbopsittacus lunulatusEnglish Name: GuaiaberoObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 記録用として掲載します。一般種なので撮り直しの機会はあるでしょう。。バンジロウってなんなんですかね。英名はグァバを好んで食べる習性に由来しているようです。Bolbopsittacus属の唯一の種です。

Tachyspiza virgata – ミナミツミ

Tachyspiza virgata – ミナミツミ

Scientific Name: Tachyspiza virgataEnglish Name: BesraObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 東洋区の全域で見られる種で、シンガポールでもごくまれに観察されています。猛禽類の生息範囲は一般的に広いので、固有種とはなりにくいと思いますが、それでもフィリピンには数種がおり、最も有名なのはフィリピンワシです。野生の個体を見てみたいものです。

Sarcops calvus – メガネムクドリ

Sarcops calvus – メガネムクドリ

Scientific Name: Sarcops calvusEnglish Name: ColetoObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 肌色の頭部が面白く、独特の風貌をしています。背の高い木の上におり、なかなか下までは降りてきてくれませんでした。

Irena cyanogastra – スミレコノハドリ

Irena cyanogastra – スミレコノハドリ

Scientific Name: Irena cyanogastraEnglish Name: Philippine Fairy-bluebirdObserved in: PICOPLocal Status: EndemicObserved Timing: Jun-24 フィリピンに広く分布しますが個体数は少ないようです。遠くの木々の間を行き来するのは確認できるのですが、なかなか手ごわい相手です。青色が何とも美しい鳥です。ルリコノハドリとの違いについてはよくわかりませんが、オスはより明るく輝いた青色をしているようです。撮影した個体はメスであると思われます。

Terpsiphone cinnamomea – アカサンコウチョウ

Terpsiphone cinnamomea – アカサンコウチョウ

Scientific Name: Terpsiphone cinnamomeaEnglish Name: Rufous Paradise-FlycatcherObserved in: PICOPLocal Status: N/AObserved Timing: Jun-24 サンコウチョウであり、しかも赤いのです。存在を知った時から是非とも出会いたいと期待していた種です。PICOPでは数個体を確認することはできましたが、如何せん樹上の遠くにいるのでなかなか手ごわい相手でした。 フィリピンの準固有種で、国外ではインドネシアのごく一部に生息するのみです。