Scientific Name: Lanius cristatusEnglish Name: Brown ShrikeObserved in: Neo Tiew Harvest Link, Jurong Lake GardenLocal Status: Common MigrantObserved Timing: Dec-21, Jan-22 モズと言ったら早贄であり、当科の多くの種がその習性を持つらしい。せっかく得た獲物を摂取せずに枝に突き刺しておくなんて、横取りされたりしないのだろうか、もっといい保管の方法はないのだろうか、などと余計な心配をしてしまう。当然ながら(?)当地では食料を保管すべき季節はないので、その現場に遭遇することもない。

Lanius tigrinus – チゴモズ
Scientific Name: Lanius tigrinusEnglish Name: Tiger ShrikeObserved in: Singapore Botanic Garden, Bedok ReservoirLocal Status: Uncommon MigrantObserved Timing: Dec-22, Jan-23 2022年の渡りのシーズンに会うことができたチゴモズ。1回目はスミレテリカッコウをSingapoe Botanic Gardenに見に行った時に。2回目はBedokにミナミヤイロチョウを見に行った時に出会った。そうしたスターバードと比べると少し地味だけれど、珍しい鳥であることには変わりなく人だかりを作っている。

Dendrocygna javanica – リュウキュウガモ
Scientific Name: Dendrocygna javanicaEnglish Name: Lesser Whistling DuckObserved in: Singapore Botanic Garden, Marina DriveLocal Status: Uncommon breeding residentObserved Timing: Nov-22, Dec-22 シンガポールにはカモがいない。いや、いるのだけれどとても少ない。日本では探さずとも、水辺に行けば冬鳥として飛来した何らかのカモがいるものだが、赤道直下の当地では貴重なのだ。ところで和名からして沖縄地方に生息していそうなものだが、どうやら近年は殆ど見られていないらしい。

Charadrius dubius – コチドリ
Scientific Name: Charadrius dubiusEnglish Name: Little Ringed PloverObserved in: Pasir Ris Firm WayLocal Status: Uncommon MigrantObserved Timing: Feb-23 私にとってまだ海鳥は食指の伸びない深淵の世界である。どれもがモノトーンの似たような体色のため、同定が複雑すぎるのだ。その中では、コチドリは目の周りにはっきりとして黄色いリングを持つため判別は比較的容易だ。シンガポールには飛来してくる個体は多くはない。

Tringa totanus – アカアシシギ
Scientific Name: Tringa totanusEnglish Name: Common RedshankObserved in: Sungei Buroh Wetland ReserveLocal Status: Common MigrantObserved Timing: Oct-21, Nov-21, Nov-22 渡りの季節にこのSungei Burohに行けば無数の鳥類がみられる。なかでも多数派を占めるのがシギ科の子たちであり、足の色や嘴の長さで種の判別をするが、私にはもはや見分けは不能である。その奥深い世界に飛び込む日は来るのだろうか。。

Charadrius peronii – クロエリシロチドリ
Scientific Name: Charadrius peroniiEnglish Name: Malaysian PloverObserved in: Marina DriveLocal Status: Uncommon ResidentObserved Timing: Jan-22, Dec-22 襟元の黒も特徴的だけど、おかっぱみたいな髪の毛をしていた配色をしているのが、なんか昭和っぽい感じで親近感が沸く。そうした私の個人的な感情とは裏腹に、こいつらは非常に警戒心が強く、近づこうとするものならば、一定の距離を保って離れていく。そして追い詰めてしまうと翼を広げて飛び去ってしまう。じわりじわりとした我慢比べは、なんだか水中写真を撮ることにも似ている。

Anthus rufulus – ヒメマミジロタヒバリ
Scientific Name: Anthus rufulusEnglish Name: Paddyfield PipitObserved in: Marina DriveLocal Status: Common ResidentObserved Timing: Anytime Marinaの海沿いの良く刈り込まれた草むらに多く生息している。セキレイ科タヒバリ属であり、英語ではPipit。ピピッとなくのでPipitというらしい。

Eurystomus orientalis – ブッポウソウ
Scientific Name: Eurystomus orientalisEnglish Name: Oriental DollarbirdObserved in: Telok Blangah Hill Park, Coney Island, Pasir Ris Park etc.Local Status: Uncommon MigrantObserved Timing: Dec-21, Nov-22, Dec-22 2022年のシーズンにはどういうわけだか前年と比べて劇的に多数の観察機会を得ることができた。

Ardeola speciosa – ジャワアカガシラサギ
Scientific Name: Ardeola speciosaEnglish Name: Javan Pond HeronObserved in: Bishan Ang Mo Kio ParkLocal Status: Uncommon MigrantObserved Timing: Feb-22 ほとんど毎年この場所に現れるレアバード。コサギとアオサギとアカガシラサギと当種が近くに居合わせていました。底辺に位置しているのはアカガシラサギで隅に追いやられ漁場にすら入らせてもらえません。コサギは果敢にエサ取りに来ますが、ジャワアカガシラサギの縄張りに入ると、全力で追い立てられます。ジャワアカガシラサギの方がコサギよりも背丈は小さいですが、気性は荒いようです。一方、アオサギは我関せずと悠々としており、ジャワアカガシラサギも手を出しません。鳥たちにもいろんな関係があるようです。実に興味深いです。

Strix seloputo – マレーモリフクロウ
Scientific Name: Strix seloputoEnglish Name: Spotted wood owlObserved in: Pasir Ris ParkLocal Status: Uncommon ResidentObserved Timing: Jan-22, Dec-22 Pasir Risの駐車場脇でずっと営巣して子育てをしているモリフクロウ。いつ行ってもその姿を確認することができると思われるが、動き回っている機会にはなかなか出くわさない。

Nyctyornis amictus – ムネアカハチクイ
Scientific Name: Nyctyornis amictusEnglish Name: Red-bearded bee-eaterObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23 とってつけたようなクチバシとピンクの塗料でも被ってしまったかのような顔面、そのみてくれのユニークさに一瞬で一目ぼれしてしまいました。シンガポールにいるハチクイとは異なる、少しずんぐりとしたフォルムだ。1度目のKL探鳥、この鳴き声はゲラゲラと笑うようで特徴的であり、近くに居れば必ず判別できるが、なかなかそれが聞こえてこない。。そして2度目の訪問の最終日、半ば諦めつつ中腹に向けて車を走らせる中、突然その鳴き声が耳に飛び込んできた!急いで車を飛び出して撮影体制に入った。。ペアでいるじゃないか。

キホオゴシキドリ – Psilopogon chrysopogon
Scientific Name: Psilopogon chrysopogonEnglish Name: Golden-whiskered barbetObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Psilopogon pyrolophus – アカフサゴシキドリ
Scientific Name: Psilopogon pyrolophusEnglish Name: Fire-tufted barbetObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Psarisomus dalhousiae – オナガヒロハシ
Scientific Name: Psarisomus dalhousiaeEnglish Name: Long-tailed BroadbillObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Arborophila campbelli – マレーシアミヤマテッケイ
Scientific Name: Arborophila campbelliEnglish Name: Malayan partridgeObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Dicrurus remifer – ヒメカザリオウチュウ
Scientific Name: Dicrurus remiferEnglish Name: Lesser racket-tailed drongoObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23 シンガポールでよくみられるカザリオウチュウには立派な飾り羽がついておりますが、当種のRacketはどこに行ってしまったのでしょう。なにか別の名前を付けた方がいいような気もしますけれど、経緯が気になります。

Arachnothera magna – タテジマクモカリドリ
Scientific Name: Arachnothera magnaEnglish Name: Streaked spiderhunterObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Pericrocotus solaris – ベニサンショウクイ
Scientific Name: Pericrocotus solarisEnglish Name: Gray-chinned MinivetObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Niltava grandis – オオアオヒタキ
Scientific Name: Niltava grandisEnglish Name: Large NiltavaObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Anthipes solitaris – アカメヒタキ
Scientific Name: Anthipes solitarisEnglish Name: Rufous-browed flycatcherObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Brachypteryx leucophris – ヒメコバネヒタキ
Scientific Name: Brachypteryx leucophrisEnglish Name: Lesser shortwingObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23 マレーシア随一の探鳥地であるFraser’s Hillは周年多くのBirderたちを迎え入れています。当種の鳴き声を頼りに歩いていくと、殆どゼロ距離まで近づいてきて鳴きたててきました。人慣れのし過ぎに驚きましたし、少しショックですらあります。

Rhipidura albicollis – ノドジロオウギビタキ
Scientific Name: Rhipidura albicollisEnglish Name: White-throated fantailObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23

Prinia rufescens – チャイロハウチワドリ
Scientific Name: Prinia rufescensEnglish Name: Rufescent priniaObserved in: Fraser’s Hill, MalaysiaObserved Timing: Apr-23 夜明け前からraser Hillの山頂から中腹に向けて車を走らせた。目指すのはセイコウチョウ。虹色のそれを前回より鮮明に撮るべく、光が差しだした谷底から伸びる竹林を凝視し続けるも、鳴き声も聞こえない。今日はお休みらしい。そんな時、撮ってくれと言わんばかりに、鳴き声のアピールをしながら現れたのが当種チャイロハウチワドリ。華奢な足と長めの尾を持つ。

Actenoides monachus – チャバラショウビン
Scientific Name: Actenoides monachusEnglish Name: Green-backed kingfisherObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 奥深い森の崖のような急斜面を下りながら、不安定な体制で何とか納めることができたチャバラショウビン。頭部全体が青色をしているのがオスであり、地面に掘られた巣穴を手入れしている様子を見ることもできました。まだら模様をしているのはメスで、至近から観察させてくれる気前の良い個体に複数出会うことができ幸運でした。

Cittura cyanotis – アオミミショウビン
Scientific Name: Cittura cyanotisEnglish Name: Sulawesi Lilac KingfisherObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 今回の鳥見で最初のLiferとなったカワセミが当種アオミミショウビンでした。光の届きにくい森の奥深くにいるため、撮影においては顕著な緑かぶりに苦労させれました。長めでクルっとした尾っぽが特徴的で可愛らしいみためをしています。長時間同じ場所に滞在してくれたのでジックリ飽きるまで撮ることができました。

Ceyx fallax – セレベスカワセミ
Scientific Name: Ceyx fallaxEnglish Name: Sulawesi Dwarf-KingfisherObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 都合4日間の滞在にて最も困難を極めたのがこのセレベスカワセミの観察だった。何度か捜索を試みるものの、早くも最終日。まだ見ることはできていない。当種との遭遇は完全に諦めていた。なにより2日目に全身をダニに刺されており、歩行するたびに形容しがたい痒みが神経を逆撫でするので、探鳥などせずにホテルで安静にしておきたい。靴すら履けないのだ。しかしながら、この美しいスラウェシの固有種を見てほしいというガイドの情熱は想像を超えていた。私たちのためだけに、ガイドは別動隊を組織し、当種の捜索をさせていたのである。そうしてついに発見したという知らせを受けたのである。ここまでされて、ノーとは言えない。私たちは意を決して森の奥に歩を進めた。拷問のような痒みに意識が飛びそうになる中、1km弱の歩行をこなし、なんとかその場所に到着するも、一気に曇り始める空。それがいる場所を指示されるのだが、数万に上げたISOでもその姿を捕らえることはできない。その内にターゲットは飛び去り、そして雨が強くなってきた。もう私の心は完全に折れている。だが、ガイドは一心に再度の捜索にかかる。もう私もこうなったらヤケクソである。とことん付き合おうではないか!そうして待つこと数十分。雨もやんで姿を現したのを記録したのが、御覧の写真である。とても思い出深い、忘れることのできない体験であった。

Geokichla erythronota – ムナグロジツグミ
Scientific Name: Geokichla erythronotaEnglish Name: Red-backed ThrushObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 暗い地面を走り回り、とってもシャイな性質を持つツグミ科の鳥たち。撮影は本当に困難を極めます。ある程度の範囲を動くので、追いかけまわしたくなりますが、すると永遠に近づくことはできません。真ん中の写真は帰り際の車中から撮影したもの。この手前の木さえなかりせば。。。と、悔しい思いをしました。非常に希少な種なのです。ある程度の記録写真は撮れたということで自分を納得させました。スラウェシ島の固有種です。

Mulleripicus fulvus – ツラアカボウシゲラ
Scientific Name: Mulleripicus fulvusEnglish Name: Ashy WoodpeckerObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 赤い顔面が特徴的な大型のキツツキです。同属のボウシゲラ (Great Slaty Woodpecker – Mulleripicus pulverulentus) が、数か月前にSingapore Botanic Gardenに出現しておりましたが、見逃していたこともあり、ひときわ嬉しい出会いとなりました。扇状に尾を開くことで、身体をより安定させて木を突くことができるようになっています。スラウェシ島の固有種です。

Ninox ochracea – チャバラアオバズク
Scientific Name: Ninox ochraceaEnglish Name: Ochre-bellied BoobookObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 タンココ国立公園に広がる森は、私たちの想像を超えて奥が深いものでした。遊歩道のような整備されたコースを歩きながら探鳥をするようなものではなく、草をかき分けつつ道なき道を行き、落ち葉や枝を踏む音に細心の注意を払って慎重にアプローチして先に辿り着いたアオバズクです。

Otus manadensis – セレベスコノハズク
Scientific Name: Otus manadensisEnglish Name: Sulawesi Scops-OwlObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Artamus leucorynchus – モリツバメ
Scientific Name: Artamus leucorynchusEnglish Name: White-breasted woodswallowObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Coracias temminckii – セレベスブッポウソウ
Scientific Name: Coracias temminckiiEnglish Name: Purple-winged rollerObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Coracina leucopygia – コシジロオオサンショウクイ
Scientific Name: Coracina leucopygiaEnglish Name: White-rumped cuckooshrikeObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Hypothymis puella – セレベスフジイロヒタキ
Scientific Name: Hypothymis puellaEnglish Name: Pale-blue MonarchObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Leptocoma aspasia – クロタイヨウチョウ
Scientific Name: Leptocoma aspasiaEnglish Name: Black SunbirdObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Ptilinopus melanospilus – カルカヤバト
Scientific Name: Ptilinopus melanospilusEnglish Name: Black-naped fruit doveObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Dicaeum celebicum – ノドアカハナドリ
Scientific Name: Dicaeum celebicumEnglish Name: Grey-sided flowerpeckerObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Dicaeum aureolimbatum – セレベスハナドリ
Scientific Name: Dicaeum aureolimbatumEnglish Name: Yellow-sided FlowerpeckerObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Rhamphococcyx calyorhynchus – セレベスバンケンモドキ
Scientific Name: Rhamphococcyx calyorhynchusEnglish Name: Yellow-billed MalkohaObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23

Centropus celebensis – セレベスバンケン
Scientific Name: Centropus celebensisEnglish Name: Bay CoucalObserved in: Tangkoko Nature Park, IndonesiaObserved Timing: Mar-23 野鳥に興味のない人であっても、タンココを訪れれば必ず当種のことが気になるはず。というのも独特すぎる鳴き声はまるで催眠術や魔法をかけられたときの効果音のように怪しく早朝の森に響き渡るためだ。バンケンの鳥ですので、まともに姿をみせることなく藪の中に潜んでいます。