Hemicircus concretus – カンムリコゲラ

Hemicircus concretus – カンムリコゲラ

Scientific Name: Hemicircus concretusEnglish Name: Gray-and-buff WoodpeckerObserved in: Bukit TingiObserved Timing: Jul-22 ガイドさんと一緒に探鳥をしていると、自分では絶対見つけられなかっただろうなと思うことがある。当種もそれで、微かな鳴き声を頼りに木陰で動き回っていたのを探しあててくれた。体色はほとんど枝と同化しているので、私には目視するのも困難だった。写真は雌であり、現れなかった雄は頭部の一部が鮮やかな赤色をしている。頭でっかちの小型のキツツキでとても可愛らしい。

Butorides striata – ササゴイ

Butorides striata – ササゴイ

Scientific Name: Butorides striataEnglish Name: Striated heronObserved in: Sungei Buloh Wetland Reserve, Bishan Ang Mo Kio ParkLocal Status: Common ResidentObserved Timing: Jan-22, Feb-22, Oct-23 世界中に広く分布しており、遥か昔、パンタナールでもその姿を記録していました。当地でも年中観察することができ、よほどのシーンでなければ、シャッターを切ることはなくなっていきます。サギ科がよく集まるBishan Ang Mo Kio Parkで良く見かけます。

Nycticorax nycticorax – ゴイサギ

Nycticorax nycticorax – ゴイサギ

Scientific Name: Nycticorax nycticoraxEnglish Name: Black-crowned night heronObserved in: Singapore Botanic Garden, Pasir Ris ParkLocal Status: Uncommon ResidentObserved Timing: Nov-22, Dec-22 ササゴイ同様、世界中に広く分布しますが、当地シンガポールではササゴイほどには多くの観察機会はありません。物陰にずんぐりと潜んでいることが多く、なんだか怪しい雰囲気を醸しています。

Ploceus jacksoni – ズグロキゴロモハタオリ

Ploceus jacksoni – ズグロキゴロモハタオリ

Scientific Name: Ploceus jacksoniEnglish Name: Golden-backed weaverObserved in: Kranj MarshLocal Status: Uncommon Introduced ResidentObserved Timing: Apr-24 定着した外来種として数種のハタオリドリがシンガポールには生息しています。当種は久しぶりにKranj Marshを訪れたときに見かけたものです。渡りの季節もほとんど終わり、居住地域からも遠く行きづらいこの場所に行ったのは、Marshから程近い別の場所に訪れるのが目的でしたが、残念ながらそこは閉鎖されてしまっていました。シンガポールは都市国家としてはよく自然を残しつつ発展しているとは思いますが、それでも年々と観察場所が減っていきます。

Lalage nigra – マダラナキサンショウクイ

Lalage nigra – マダラナキサンショウクイ

Scientific Name: Lalage nigraEnglish Name: Pied TrillerObserved in: Marina Drive, Coney Island, Kranj MarshLocal Status: Very Common ResidentObserved Timing: Dec-21, Jan-22, Dec-22 Very Commonというにはそれ程個体数が多い様には思えません。それに加えて木々の間を移動し続け留まってくれないので、撮影には苦労させられます。満足した写真はまだ撮影できていません。Kranj Marshでも見かけますが、距離が遠いです。Marina Driveでは割りと近接できた記憶があります、、最近訪れていないので久しぶりにいってみるのもいいかも。

Estrilda melpoda – ホウコウチョウ

Estrilda melpoda – ホウコウチョウ

Scientific Name: Estrilda melpodaEnglish Name: Orange-cheecked waxbillObserved in: Bishan Ang Mo Kio ParkLocal Status: Uncommon Introduced ResidentObserved Timing: Oct-23 Bishan側にあるレストランの目の前はビオトープになっており、カエデチョウ科の鳥たちが集まっていることがあります。当種は元々は外来種でしたが、在来のシマキンパラなどと一緒にエサを啄んでいる光景を見ます。鮮やかなオレンジ色の頬が綺麗です。

Pellorneum rostratum – ムナジロムジチメドリ

Pellorneum rostratum – ムナジロムジチメドリ

Scientific Name: Pellorneum rostratumEnglish Name: Malayan Swamp BabblerObserved in: Lorong HalusLocal Status: Very rare residentObserved Timing: Sep-22 聴きなれない特徴的な鳴き声が継続的に聞こえてきたその方向を良く探してみると、囀っていたのは当種でした。Very RareのLocal Statusの通りこれまでに1度しか出会いはなく、これまで自力で発見できたものの中では一番珍しい種だと思います。準絶滅危惧種です。

Mixornis gularis – ムナフムシクイチメドリ

Mixornis gularis – ムナフムシクイチメドリ

Scientific Name: Mixornis gularisEnglish Name: Pin-striped Tit-BabblerObserved in: Coney Island, Berlayer Creek Boardwalk, Singapore Botanic GardenLocal Status: Very Common ResidentObserved Timing: Dec-21, Apr-22, Nov-22 藪の中に生息するチメドリたちはなかなか姿を現してはくれず、鳴き声は聞こえても観察できないことが多くあります。Singaporeにはいつくかのチメドリが生息しているようですが、こうした観察の難しさに加えて、生息地域がCentral Catchmentとされている種である場合、そこが非常に広範囲でどこを具体的に当たればいいのか未だにわからず、見つけることができていません。誰か案内してくれないだろうか。。

Crithagra mozambica – キマユカナリア

Crithagra mozambica – キマユカナリア

Scientific Name: Crithagra mozambicaEnglish Name: Yellow-fronted CanaryObserved in: Coney IslandLocal Status: Uncommon Introduced ResidentObserved Timing: Jan-22 野鳥観察をはじめて間もない頃、人が少なくゆっくり探鳥が楽しめるConey Islandによく通いました。折り畳み自転車をMRTに乗せてPasir Risまで行き、Lolong Haulsを経由して島に入るコースです。そこで、見かけないでっぷりとした鳥がいるな、とシャッターを切ったのが当種です。Birds of Singaporeのサイトに記載はありませんが、eBirdを見れば当地でも観察例がいくつかあることが確認できます。元々はアフリカの鳥です。

Orthotomus atrogularis – ノドグロサイホウチョウ

Orthotomus atrogularis – ノドグロサイホウチョウ

Scientific Name: Orthotomus atrogularisEnglish Name: Dark-necked TailorbirdObserved in: Singapore Botanic Garden, Thomson Nature ParkLocal Status: Common ResidentObserved Timing: Dec-22, Apr-24 サイホウチョウは漢字で書けば裁縫鳥であり、蜘蛛の糸を使って葉を縫い合わせるようにして巣作りをするのがその由来らしいです。残念ながら、実際にそういった巣を見たことはありませんが、地面近くの葉の多い繁る中に作られているのでしょう。

Orthotomus sericeus – ズアカサイホウチョウ

Orthotomus sericeus – ズアカサイホウチョウ

Singapore Scientific Name: Orthotomus sericeusEnglish Name: Rufous-tailed TailorbirdObserved in: Thomson Nature ParkLocal Status: Uncommon ResidentObserved Timing: Feb-22 サイホウチョウ科の鳥らしく、よく響き渡る鳴き声をしています。どんどんと木を登っていくなかをなんとか撮影することができました。Thomson Nature Parkでは、探鳥をしている人はそれほど多くはありませんが、人口密度が低くのんびりと周ることができるので、割と気に入っています。探鳥後にはカレー屋さんで朝食を食べるのがお決まりです。 Malaysia Observed in: Johor ForestObserved Timing: Jun-23

Orthotomus sutorius – オナガサイホウチョウ

Orthotomus sutorius – オナガサイホウチョウ

Singapore Scientific Name: Orthotomus sutoriusEnglish Name: Common TailorbirdObserved in: Coney Island, Singapore Botanic GardenLocal Status: Very Common MigrantObserved Timing: Dec-21, Nov-22 確かに珍しい鳥ではありませんが、こうしてみるとまともな写真を撮ってないですね。。シンガポール外ではスリランカでも観察できました。下の写真です。ホテルの庭の木と背景の建物の壁が良い感じにフレームになってくれました。 Sri Lanka Observed in: Colombo, Sri LankaObserved Timing: Feb-24

 Vanellus indicus – インドトサカゲリ

 Vanellus indicus – インドトサカゲリ

Scientific Name: Vanellus indicusEnglish Name: Red-wattled LapwingObserved in: Marina DriveLocal Status: Common ResidentObserved Timing: Jan-22, Apr-22 タゲリの仲間であり、けたたましいという表現がぴったりの鳴き声をしています。ムンバイに住んでいたころに出かけた探鳥でも当種を見ることができました。ヘドロとも何とも形容しがたい腐臭のする川の中州で毛づくろいをするのを見て、野生はなんと逞しいものかと感心してしまった記憶があります。

Ninox scutulata – アオバズク

Ninox scutulata – アオバズク

Scientific Name: Ninox scutulataEnglish Name: Brown BoobookObserved in: Hindhede Nature ParkLocal Status: Uncommon residentObserved Timing: Nov-21 シンガポールで撮影してきた鳥たちの掲載は大方済んだかな、、と思っていたらまだ残っていたものがありました。当種はシンガポールに来てから間もないころ、まだ公園に入るのにもTrace Togetherをかざしていたころに撮影したものです。その頃は、当地の野鳥情報の入手方法すら知りませんでしたが、偶然訪れたHindhedeはFairy Pittaのせいで大行列していました。その時に撮影したものです。ちなみにFairy Pittaは出てきてくれませんでした。

Pycnonotus brunneus – アカメチャイロヒヨドリ

Pycnonotus brunneus – アカメチャイロヒヨドリ

Scientific Name: Pycnonotus brunneusEnglish Name: Asian Red-eyed BulbulObserved in: Dairy Farm Nature ParkLocal Status: Uncommon ResidentObserved Timing: Feb-22 ヒヨドリの仲間は数が多く、似通った見た目をしていますので思いを注ぎ込むのが難しいなと感じることがあります。しかしながら、Singaporeでは比較的多くの種類が見られます。Dairy Farmを始めとしたCentral Catchment外縁部が狙い目だと思います。

Anhinga melanogaster – アジアヘビウ

Anhinga melanogaster – アジアヘビウ

Scientific Name: Anhinga melanogasterEnglish Name: Oriental DarterObserved in: Hindhede Nature ParkLocal Status: Uncommon VisitorObserved Timing: Nov-21 シンガポールのバーダーたちが一所懸命撮影していたのが当種ヘビウでした。鵜などいつでもどこでも見れるだろうと適当にシャッターを切ってしまいましたが、その後まだ機会は訪れていません。自然観察には弛まない学習が必要で、まさに一期一会として接しなければならないものですよね。反省です。

Actitis hypoleucos – イソシギ

Actitis hypoleucos – イソシギ

Scientific Name: Actitis hypoleucosEnglish Name: Common SandpiperObserved in: Sungei Buroh Wetland Reserve, Marina DriveLocal Status: Very Common MigrantObserved Timing: Nov-22, Dec-22 写真はマリーナで撮影したものです。このポイントは海をバックにローアングルで海鳥たちが撮れる素敵な場所です。旧大陸全体とオセアニアにも分布し、様々な場所で観察できます。ドブのような小川で見ることが多い気がします。

Sturnus vulgaris – ホシムクドリ

Sturnus vulgaris – ホシムクドリ

Scientific Name: Sturnus vulgaris English Name: Common StarlingObserved in: HobartLocal Status: Common ResidentObserved Timing: Nov-23 3羽程度の小さな群れで公園の芝生で餌を探していたホシムクドリ。クロウタドリと同様、当種もヨーロッパから持ち込まれた外来種で、面白みのない英名がつけられております。地域の歴史的な繋がりを感じます。

Turdus merula – クロウタドリ

Turdus merula – クロウタドリ

Scientific Name: Turdus merulaEnglish Name: BlackbirdObserved in: Eagle hawk neck, TasmaniaLocal Status: Common ResidentObserved Timing: Nov-23 Blackbirdと何の捻りもない名前を付けられているツグミ科の鳥。開けたスペースで地面をつついておりました。メスは茶色っぽい。どうやらオセアニアで見られる個体は外部から入ってきたようで、分布の本場はヨーロッパの方となるらしいです。

Leucopsar rothschildi – カンムリシロムク

Leucopsar rothschildi – カンムリシロムク

Scientific Name: Leucopsar rothschildiEnglish Name: Bali mynaObserved in: MenjaganObserved Timing: Jan-24 シンガポールでMynaと言ったら、インドハッカやジャワハッカであり、街中に溢れる害鳥的扱いを受けていますが、世界には貴重なMynaがいることを、探鳥を続ける中で知りました。その1種が当種カンムリシロムクであり、近絶滅種Critically Endangeredに分類されてしまっております。それはこの美しさ故に、捕獲の対象となってしまっていることが理由で、悲しく残念な状況があります。さも貴重な鳥ですから、野生で観察するのは無理であろうと諦めていました。ところが、お世話になっているダイビングガイドさんから、当種と思わしき鳥を度々見かけるということを教えてもらい、(申し訳ないが、半信半疑で)ダイビングの傍ら望遠レンズを抱えて捜索をしました。すると、本当にいた(疑ってごめんなさい!)!というのがこの写真であります。

Erythropitta celebensis – スラウェシヤイロチョウ

Erythropitta celebensis – スラウェシヤイロチョウ

Scientific Name: Erythropitta celebensisEnglish Name: Sulawesi PittaObserved in: Tangkoko AreaObserved Timing: Mar-23 いままでの野鳥観察の中で一番印象に残っていて、この先もこの出会いを超えるものはなかなかないだろうなと思っています。1つの理由は、この希少で美しい鳥に会えたということ。ガイドが最近になって見つけたという、秘密の場所にハイドを構え、待ち続けた末に目の前に現れていた感動は忘れることはできません。緑色の上着と赤いパンツを穿いているかのようなこの鳥が、きょろきょろと周囲を見回し、お腹を膨らませたり凹ませたりしているのは、可愛いを通り越して可愛いです。そしてもう一つの理由は、2日間に渡って観察を続ける中で、大量の虫刺されを食らったのが、まさにこのPittaのためにハイドで待機している間だったろう、ということです。その後、発狂するくらいに辛い思いをすることになりましたが、それもこれもこの出会いのためと考えると、報われる気持ちがありますし、出会えた価値をさらに高めてくれるものとして、いまではいい想い出です。が、、2度と同じ轍は踏まないよう、虫刺され対策を厳重にするいい教訓を得ました。